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野生の道具 vol.02|雪国の道具
¥1,980
『野生の道具 vol.02|雪国の道具』 発行:ISBbooks 効率や生産性を最優先する現代社会から一歩距離を置き、風土に根ざした手仕事と道具のあり方を見つめる雑誌『野生の道具』。本シリーズは、世界各地で自然と共に育まれてきた道具を通して、人と土地の関係性を再考することをテーマにしている。 Vol.02「雪国の道具」では、豪雪地帯の暮らしのなかで培われてきた手仕事の道具に焦点を当てる。雪に向き合い、雪と共に生きるために生まれた道具の造形や機能、その背景にある生活の知恵を丁寧に掘り下げるとともに、周辺で活動する作り手や担い手たちへの取材も収録。 単なる道具の紹介にとどまらず、自然環境と人間の営みの接点を記録する一冊。風土がかたちづくった造形美と、受け継がれてきた技術の現在を静かに伝えている。
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アフリカの仕事 ISSUE 01|必要なもの、受け継ぐもの
¥1,980
『アフリカの仕事 ISSUE01 — 必要なもの、受け継ぐもの』は、アフリカ各地に根ざす手仕事と日常の造形を丁寧に捉えたドキュメンタリー・ブックです。本書は、地元の人々が暮らしのなかで使いこなしてきた道具や家具、素材のあり方を通じて、「必要とされるかたち」と「継承される技術」がどのように成立しているのかを探ります。 アフリカの職人や工匠たちは、効率性や利便性だけを追求するのではなく、長年の経験と知恵を経て「使うための必然性」から形を生み出してきました。それらは単なる日用品ではなく、歴史と文化、地域の気候や素材への理解を背景にした造形表現でもあります。『アフリカの仕事』は、そうした造形物の物質性と背景に潜む「意味」を視覚とテキストで可視化する試みです。 巻頭では、アフリカ各地のローカルなマーケットや日常風景が紹介され、現地で制作・使用されるオブジェクトが写真とともに展開されます。椅子、織物、道具、装飾品など、地域ごとに異なる形態は素材や用途と密接に結びつき、それぞれが地域文化の文脈を映し出します。手仕事の実践は「生活の必要性」という根源的な動機と結びついており、それが伝統として受け継がれる理由が本書を通して明らかになります。 本書は、アフリカの物質文化と人々の暮らしをつなぐ視点を提供し、単なるビジュアルブックを超えて「道具」と「文化」の関係を問い直します。アフリカの仕事の現場から生まれるかたちと精神を通じて、読者は他者の生活世界と向き合う新たな視点を得ることができるでしょう。 ⸻ この種の造形系/フィールド別ドキュメントは、物と生活の関係性を「考える」「感じる」「生活の文化を知る」という三つの側面から紹介することが多く、『アフリカの仕事』もそれに近い立ち位置と考えられます。 isb booksより
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They walk They flow - MIZOSASORA
¥3,900
『They walk They flow』は、ソウルを拠点に活動する型染めアーティスト MIZOSASORA による移動式展示プロジェクトをまとめた作品集である。本書は、型染めの原画や作品を収録した小冊子形式のアートブックとして制作された。 印刷工程を除き、製本を含むほぼすべての工程が手作業で行われており、工芸的プロセスそのものが本の構造に反映されている。型染め特有の明快な輪郭線と鮮やかな色彩、そして布や紙の質感がそのまま活かされ、ページをめくる行為が作品鑑賞の延長として設計されている点が特徴である。 展示空間での発表と並行しながら展開された本書は、単なるカタログではなく、プロジェクトの運動性と制作の痕跡を内包する記録媒体として位置づけられる。 黄色表紙が売り切れのためピンク色のカバーになります。 size 11×16.5cm 192p ⸻ MIZOSASORA(미조사소라)は、ソウルを拠点に活動する型染め(Katazome)アーティスト。型紙と染料を用いる日本の伝統技法を基盤としながら、紙や布のプロダクトへと展開している。 屋号である「MIZOSA(迷鳥社)」には、渡り鳥のように移動しながら制作を続け、その過程そのものを楽しむという姿勢が込められている。自身で布を織るなど、素材の段階から関与し、日常生活の中で用いることのできる色彩豊かな作品を制作している。 伝統技法の構造と現代的感覚を往復しながら、型染めの可能性を拡張する実践を続けている。
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Uta Masai zine
¥2,000
歌さんの手製本zine 政井歌 Uta Masai 言葉には、音・視覚・意味的要素の他に発する人自身の祈りや感情・記憶も内在していると考え、言葉を軸に、文字・記号とドローイングの狭間にあるビジュアル表現を手探りながら制作を続けている。
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Terrior - Uta Masai
¥2,500
政井歌は、文字と言葉そのものを素材として扱う作家である。 東京藝術大学デザイン科で培った視覚設計の思考を基盤にしながら、デザインとグラフィックの枠組みを横断し、文字の原初的なかたちへと遡行してきた。甲骨文字や象形文字に見られる「かたちと言葉が未分化だった状態」、描き文字やグラフィティに宿る衝動、そしてタイポグラフィの構造的秩序。そのあいだを往復しながら、文字と言葉の輪郭を探っている。 本書は、その探求の延長にある小さな断片集である。整えられたフォントではなく、揺らぎ、崩れ、擦れを含んだ文字の連なりが、意味以前の感触として立ち上がる。文字は読む対象であると同時に、触れることのできない“かたち”として現れる。 作家は、言葉の肌理に触れたいと考え続けてきたという。言葉や文字には、それを扱う者の記憶が結びつく。線を引くという行為は、何かと何かの境界を示すことであり、発せられた言葉にもまた、世界に触れるための輪郭があるのではないか——その問いが、ページの中に静かに刻まれている。 黒地に白く浮かぶ文字は、意味を伝達する前に、まず痕跡としてそこにある。読むというより、向き合う一冊。 文字が再び“かたち”へと還る瞬間を記録した、小さな作品集である。 政井歌 Uta Masai 言葉には、音・視覚・意味的要素の他に発する人自身の祈りや感情・記憶も内在していると考え、言葉を軸に、文字・記号とドローイングの狭間にあるビジュアル表現を手探りながら制作を続けている。
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Hikari Ono – On a Still Surface(静かな表面の上に)
¥3,520
大野晶は、ミニマルな形態と抑制された繊細な色彩による粘土彫刻シリーズ「Object for Painting」で知られるアーティスト。本書は、その立体制作と並行して展開されたモノタイプ作品をまとめた一冊です。 「自身に合う絵の具ではない画材」を探す過程で出会ったモノタイプは、はがきサイズのガラス板に墨汁を用いて制作されています。版を介して写し取られる像は、作者のコントロールを離れ、制作時には想定し得なかった形態として立ち現れます。 本書では、それらのモノタイプを実物大で収録。小さな画面に宿る濃淡、にじみ、かすれといった物質的痕跡をそのまま体験できる構成となっています。不透明と透明、構造と偶然のあいだを往還する視覚言語は、彫刻作品とも通底しながら、より即興的で解放された側面を提示します。 彫刻における形態の緊張感と、版画的プロセスにおける偶然性。その両義性が静かに共存する本作は、作家の思考と手の運動を凝縮したアーティストブックです。 刊行はオランダのアート出版社 Roma Publications。 国際的な現代美術出版を手がける同社の編集設計により、作品のスケール感と余白が丁寧に保たれています。 48ページ/ソフトカバー 235 × 165 mm ISBN 9789464460940 2025年刊 静かな画面の上に現れる、制御と偶然の交差点。 立体作品とは異なる回路から立ち上がる、大野晶のもう一つの実践を記録した一冊です。
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TO HOLD YOUR HEARTS IN YOUR TEETH - SET MARGINS
¥4,400
世代を超えて女性たちの手によって作り続けられてきたルーマニアの民族衣装「ブラウス」は、激しい時代の変化の中でも、その独自の言語ともいえる意匠と意味を受け継いできました。本書は、そのブラウスの文化史的な伝記であり、ルーマニア北東部およびウクライナ西部における新石器時代の起源から、民俗復興の時代、共産主義体制下、そして体制崩壊後に起こった地域外への移住の歴史までをたどります。 個人的な物語と歴史研究を織り交ぜながら、本書の著者でありデザイナーでもあるシモナ・ボルティシュ=シュルツは、そうした移住の流れの中で育ったニューヨーク在住の一人として、自身の視点を重ねていきます。 『To Hold Your Heart In Your Teeth』は、逆境を生き抜いてきた幾世代もの女性たちと連帯しながら捧げられるオマージュです。生き延びるために彼女たちが生み出した衣服に宿る、女性的な強さのデザイン的特質と、その魅力を丁寧に書き留めています。 Published by SET MARGINS
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Turning Frozen Yesterdays into Fluid Now… Or How to Intervene in the Frayed Fabric of a Sequence in Morocco’s Cultural History
¥3,200
「凍った過去の昨日を流動する現在、へ・・・・・・あるいは、モロッコ文化史のほころびた織物にどのように介入するか」このエッセイは、モロッコの文化史のある一幕ー 二人の人類学者の出会いと、彼らの民衆芸術および伝統的な工芸品へのアプローチが交差する歴史ーを再考するものである。本エッセイは、キュレーターであるファティマ=ザハラ・ラクリッサによって開催された同名の展覧会(キュラトリアル・プロジェクト「School of Casablanca」〔カサブラン力:2024年11月11日~12月31日/ベルリンのifa ギャラリー:2024年2月16日~5月12日〕)に付随するもので、KWインスティテュート・フォー・コンテンポラリー・アート(ベルリン)およびシャルジャ・アート・ファンデーション(シャルジャ)が、ThinkArt(カサブランカ)、Zaman Books & Curating (パリ)、ゲーテ・インスティトゥート・モロッコと協働して立ち上げた。このエッセイおよび併設の展覧会は、カサブランカ美術学校によって刊行された隔年誌 Maghreb Art(編集は、アーテイストのファリド・ベルカヒア〔1934-2014〕、イタリア人美術史家のトニ・マライーニ〔1941-〕、オランダ人類学者のベルト・フリント[1931-2024]、そしてアーティストでありアートディレクターでもあったモハメド・ムレヒ〔1936-2020))の現代的な受容に焦点を当てている。同誌は、3号のみ刊行された美術学校のジャーナルである。 Turning Frozen Yesterdays into Fluid Now… Or How to Intervene in the Frayed Fabric of a Sequence in Morocco’s Cultural History Fatima-Zahra Lakrissa 本書は、モロッコの文化史を「連続した物語」としてではなく、断裂と編集の集積として再検討する批評的プロジェクトです。 Fatima-Zahra Lakrissaは、アーカイブ、装飾モチーフ、工芸、視覚資料を横断しながら、植民地主義以後に編成された文化的ナラティブの構造を読み解きます。タイトルにある “intervene(介入する)” という語が示す通り、本書は歴史を記述するのではなく、歴史の編成そのものに働きかける実践として構成されています。 「凍りついた昨日」とは、固定化され制度化された歴史像を指します。それに対して「流動する現在」とは、再読・再配置によって意味を変化させうる歴史の現在性です。本書は、ほころび(frayed fabric)という比喩を用いながら、文化史を均質な布ではなく、継ぎ接ぎと断裂を含む構造体として提示します。 図版とテキストのレイアウトは、単なる補助関係ではなく、視覚と言語が相互に批評装置として機能する構成。アーティストブックでありながら、ポストコロニアル理論、視覚文化研究、記憶研究の問題系と接続する内容となっています。 歴史を保存するための本ではなく、 歴史を再編集するための本。 文化史、アーカイブ研究、ポストコロニアル批評に関心のある読者に強く推薦できる一冊です。
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オアハカの動物たち - 大福書林
¥2,750
VINTAGE OAXACAN WOOD CARVING 著:岩本慎史 写真:安彦幸枝 メキシコ南部・オアハカ州で生まれた木彫りの動物たち。その初期ヴィンテージ作品を蒐集し、記録した一冊です。 本書で紹介されているのは、1950〜60年代頃に制作されたオアハカン・ウッド・カーヴィング。マチェテ(山刀)で荒々しく削り出されたフォルム、釘で留められたパーツ、そして年月とともに褪色したアニリン染料の色彩。どれもが素朴で力強く、手仕事の痕跡をそのまま残しています。 牛なのか犬なのか判然としない造形、どこか愛嬌のある表情、不揃いなバランス。それらは洗練とは異なる、土地の空気と作り手の身体性がそのまま立ち上がるような存在感を持っています。 本書には約130点のヴィンテージ作品をフルカラーで収録。写真家・安彦幸枝による丁寧な撮影を通して、一点一点の質感や色の揺らぎまで感じ取ることができます。また、日本の民藝運動を支えた濱田庄司、堀内誠一、柚木沙弥郎、柳宗理、山本教行らが愛蔵した作品も紹介されており、日本の民藝とオアハカのクラフトが響き合う背景も見えてきます。 単なる工芸カタログではなく、 「もの」が生まれた時間と土地を写し取るビジュアルブック。 民芸やフォークアート、クラフト、プリミティブな造形に関心のある方におすすめの一冊です。
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世界の民芸玩具 - 大福書林
¥3,300
世界の民芸玩具 日本玩具博物館コレクション 写真:高見知香 本書は、日本玩具博物館のコレクションを基盤に、世界各地の民芸玩具を収録したビジュアルブックです。 玩具は子どものための道具であると同時に、地域社会の美意識、宗教観、身体感覚を反映する文化的装置でもあります。木、土、布、紙といった身近な素材から生まれた造形は、洗練よりも必然性に支えられ、土地ごとの色彩や象徴体系を体現しています。 本書は、そうした民芸玩具を単なる懐古的な工芸品としてではなく、「生活の中で機能してきた造形」として提示します。祝祭、祈り、豊穣、厄除け――玩具は遊びの領域を超え、共同体の精神文化と接続してきました。 写真は、過度な演出を排し、物そのものの存在感を正面から捉えています。ひび割れた彩色、素朴な表情、アンバランスなフォルム。その不均衡こそが、工業化以前の身体的な制作行為を伝えます。 近代化の過程で失われつつある民衆の造形感覚。 本書はそれらを資料として保存するだけでなく、現在の視点から再読するためのアーカイブとして機能します。 民藝、フォークアート、文化人類学、視覚文化に関心のある読者にとって、資料性と視覚的魅力を兼ね備えた一冊です。
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家の神さま - 大福書林
¥3,300
本書『家の神さま』は、日本の民俗信仰における「家内神(やないしん)」の体系を通して、住空間と信仰の関係を考察する一冊です。 かまど神、荒神、井戸神、屋敷神―― これらは地域ごとに名称や性格を異にしながらも、共通して「家」という私的空間を守護する存在として位置づけられてきました。本書では、各地の事例や史料を参照しながら、家内神の成立背景、機能、変遷を丁寧に整理しています。 家の神は単なる迷信や習俗ではなく、 火・水・土地といった生活基盤に対する畏れと管理の思想を内包しています。すなわちそれは、災厄の回避、家族の繁栄、空間秩序の維持といった実践的目的を担う信仰装置でもありました。 また、近代化以降の住宅構造の変化や都市化の進行に伴い、家内神の信仰がどのように変容・縮小していったのかについても触れられ、住環境の変化と宗教実践の関係性が浮き彫りにされます。 本書は民俗学・宗教学・住居史の交差点に位置し、「家」という最小単位の空間から、日本人の世界観を読み解く試みです。 民俗信仰研究に関心のある方、 日本文化の基層を探りたい方、 住空間と宗教実践の関係を体系的に理解したい方におすすめの一冊です。 国宝や重要文化財になるような豪華絢爛な仏像ではなく、仏師ではない人々の手によって彫られた、知る人ぞ知る貴重な民間仏コレクション。畏怖よりはほほえましさが先に立つ、どこかとぼけた味わいの、素朴でのびやかな神仏145点。主に江戸時代以降、昭和初期までの庶民の祈りの対象を収録しています。写真家西岡潔によって撮り下ろし。飾って来福! デザイン:軸原ヨウスケ(COCHAE)
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