本書は、木という存在が私たちの生活にどのような関わり方をしているかという問いのもと、エッセイと写真を織り交ぜ、再度その存在を見つめ直すことをテーマとした一冊となっている。神話や記念碑、待ち合わせの場所や幸運の象徴として、木はさまざまなかたちで私たちの身近に存在している。
著者は、原生林に生える木々と、生まれ育ったニューヨークの街角に立つ木々の両方からインスピレーションを得て、都市の自然と文化のつながりを丁寧に描き出している。
気候変動や資本主義、都市の再生といった大きなテーマと、一本一本の木がどのように関わっているのかを見つめながら、この本は、私たちの日常の中で木が果たしている大きな役割に気づかせてくれる。
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