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MY UNIVERSE @BayBay
¥4,700
My Universe BayBay 『My Universe』は、ミャンマーのアーティスト BayBay によるヴィジュアル・ダイアリーです。近年、重度のアルコール依存症と向き合い、長期にわたり入院生活を送るなかで、病床にて制作されました。本書は、その極めて個人的な時間の記録であり、内面の葛藤を率直に表現した作品集です。 「毎瞬がつらい。考えることも、眠ることも、話すことも簡単ではない。飲むことさえ簡単ではない。人生を楽しめない。楽しむにはあまりに難しすぎる。」 こうした言葉に象徴される苦悩と孤独を背景に、作品は暗さに沈むのではなく、色彩や光、空気の気配へと開かれていきます。重い現実からの逃避ではなく、想像力によって呼吸を取り戻す試みとして、イメージは鮮やかに立ち上がります。 アルコール依存や中毒の問題がいまだ社会的タブーとされがちなミャンマーにおいて、本作はきわめて稀有な自己表現でもあります。個人的な告白でありながら、同時に社会的沈黙へと静かに問いを投げかける存在です。 本書はヤンゴンの Myanmar Photo Archive によって制作され、製本はすべてミャンマー国内で手作業により仕上げられています。和綴じによる装丁と折り込みページの構成は、断片的な感情の重なりや揺らぎを物理的な構造としても体現しています。 痛みと再生のあいだで生まれた、きわめてパーソナルな宇宙。 光へと向かう意志を宿した、静かで力強いアーティストブックです。 限定300部/ミャンマーにてハンドメイド制作 和綴じ(スタブバインディング)/42ページ(折り込み6点) 21 × 15.6 cm/表紙ゴールド箔押し Fraglich Publishing は、ドイツを拠点とするインディペンデント出版社。写真やアートブックを中心に、実験的でコンセプチュアルな出版物を手がけている。 小部数・限定エディションでの刊行を特徴とし、ローカルな視点や社会的テーマ、アジア地域の写真文化にも積極的に光を当てるなど、国際的な写真プロジェクトを継続的に発信している。 編集からデザイン、製本仕様に至るまで一貫したコンセプト設計を重視し、内容と物質性の両面から作品性の高いアートブックを制作している出版社である。
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SIX TRICKS – Box Camera Photography Along The Grand Trunk Road & Beyond
¥4,700
SIX TRICKS Sean Foley & Lukas Birk 『SIX TRICKS』は、ショーン・フォーリーとルーカス・ビルクがこの10年にわたりグランド・トランク・ロード周辺で出会った箱型カメラ写真家たちの技と創意工夫をまとめた一冊です。 本書は、アフガニスタンやパキスタン、インドなどで受け継がれてきた「マジック・ボックスカメラ」と呼ばれる即席暗室一体型カメラの世界を、軽やかで親しみやすい視点から紹介します。凧紙を使った着彩、葉をあしらった装飾、1枚の画面に複数の像を同時に写し込む多重露光など、写真家たちが現場で編み出してきた“仕事のコツ(tricks)”が豊富な図版とともに収録されています。 さらに、箱型カメラの構造や使い方、制作方法についても解説。単なる作品集ではなく、技術の継承と実践の記録としても機能する内容となっています。 本書は、著者らによるこれまでの箱型カメラ研究を横断的に結び直す位置づけにあり、『Afghan Box Camera』(Dewi Lewis, 2013)、『Photo Peshawar』(PIX Publishing, 2018)、『Indian Minute Camera Photographers』(Fraglich Publishing, 2021)へと連なるプロジェクトの延長線上にあります。各地で出会った写真家たちの創造性とユーモアを、新たな視点で再提示する一冊です。 16 × 19 cm/122ページ/ハードカバー 限定300部 Fraglich Publishing は、ドイツを拠点とするインディペンデント出版社。写真やアートブックを中心に、実験的でコンセプチュアルな出版物を手がけている。 小部数・限定エディションでの刊行を特徴とし、ローカルな視点や社会的テーマ、アジア地域の写真文化にも積極的に光を当てるなど、国際的な写真プロジェクトを継続的に発信している。 編集からデザイン、製本仕様に至るまで一貫したコンセプト設計を重視し、内容と物質性の両面から作品性の高いアートブックを制作している出版社である。
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Hikari Ono – On a Still Surface(静かな表面の上に)
¥3,520
大野晶は、ミニマルな形態と抑制された繊細な色彩による粘土彫刻シリーズ「Object for Painting」で知られるアーティスト。本書は、その立体制作と並行して展開されたモノタイプ作品をまとめた一冊です。 「自身に合う絵の具ではない画材」を探す過程で出会ったモノタイプは、はがきサイズのガラス板に墨汁を用いて制作されています。版を介して写し取られる像は、作者のコントロールを離れ、制作時には想定し得なかった形態として立ち現れます。 本書では、それらのモノタイプを実物大で収録。小さな画面に宿る濃淡、にじみ、かすれといった物質的痕跡をそのまま体験できる構成となっています。不透明と透明、構造と偶然のあいだを往還する視覚言語は、彫刻作品とも通底しながら、より即興的で解放された側面を提示します。 彫刻における形態の緊張感と、版画的プロセスにおける偶然性。その両義性が静かに共存する本作は、作家の思考と手の運動を凝縮したアーティストブックです。 刊行はオランダのアート出版社 Roma Publications。 国際的な現代美術出版を手がける同社の編集設計により、作品のスケール感と余白が丁寧に保たれています。 48ページ/ソフトカバー 235 × 165 mm ISBN 9789464460940 2025年刊 静かな画面の上に現れる、制御と偶然の交差点。 立体作品とは異なる回路から立ち上がる、大野晶のもう一つの実践を記録した一冊です。
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ABRACADABRA – Magic Briefcase by Marta Comín
¥3,000
ABRACADABRA – Magic Briefcase Marta Comín 出版社:Light House Publishing 「ABRACADABRA」——魔法のことばとともに、かばんの中から広がる想像の世界。本書は、スペインのアーティスト、マルタ・コミンによる幾何学的なしかけ絵本です。三角形や円、半円といったシンプルな図形が、ページをめくるたびに思いがけないかたちへと変化し、読者の想像力をやさしく刺激します。 最大の魅力は、ページに施された型抜きの構造。前後のページが重なり合うことで、図形の見え方が変わり、新たなイメージが立ち上がります。言葉は最小限に抑えられ、色とかたち、余白のリズムによって物語が進行していくため、小さな子どもから大人まで直感的に楽しめる一冊です。 鮮やかな色彩と洗練されたミニマルなデザインは、単なる絵本の枠を超え、造形やデザインの視点からも魅力を持ちます。読むというより、発見する。見るというより、想像する。ページをめくるたびに、小さな魔法が生まれる絵本です。
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JAPANESE WOW FACTOR - Send Points
¥4,950
JAPANESE WOW FACTOR Redefining Dots, Lines, and Planes in Design 本書は、日本のデザインに特有の視覚的インパクトを、「点・線・面」という造形の基礎単位から再定義する理論的考察書である。 近代以降のデザイン理論において、点・線・面は視覚構成の最小要素として位置づけられてきた。しかし本書は、それらを単なる形式要素としてではなく、日本的造形思考を生成する“構造的原理”として捉え直す。ここで焦点となるのは、装飾性や様式ではなく、構成そのものがいかに意味作用を生み出しているかという点である。 日本のグラフィック、プロダクト、建築、空間設計などの事例を横断的に検証しながら、以下の観点が整理される: • 点の反復と間(ま)の関係性 • 線の方向性が生む緊張とリズム • 面の分割と余白が構築する空間秩序 • 要素の削減による情報密度の再編成 本書が提示するのは、「日本らしさ」という文化的記号ではない。むしろ、視覚要素の最小単位に立ち返ることで、デザインがいかに知覚構造を編成し、驚き(WOW)を生成するかというプロセスの分析である。 したがって本書は作品集というよりも、構成論・視覚言語論に近い。 視覚的感性の背後にあるロジックを抽出し、再利用可能な設計原理として提示する点に理論的意義がある。 日本のデザインを文化論ではなく、造形原理の観点から理解したい読者、また構成的思考を深化させたい実務デザイナーや研究者にとって、有効なリファレンスとなる一冊である。 香港を拠点とするデザイン専門出版社 SendPoints(sendpoints) アジア圏の視覚文化・グラフィックデザイン・建築・タイポグラフィに焦点を当てたビジュアル主導型の出版を数多く手がけてきました。 SendPointsの特徴は、単なる作品集ではなく、テーマや理論軸を明確に設定し、国際的な視点から編集を行う点にあります。東アジアのデザインをグローバルな文脈で再整理する試みは、近年のアジアデザイン出版の潮流を象徴するものといえます。
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FAR–NEAR Vol.6 HEAT
¥8,800
FAR–NEAR Vol.6 HEAT FAR–NEARは、「遠さ」と「近さ」のあいだに生まれる緊張や親密さを軸に編集されるインディペンデント写真誌。本号第6号のテーマは 「HEAT」 です。 ここで扱われる“熱”とは、単なる温度ではありません。 身体の近接、感情の高まり、儀式的な空間、気候や環境の変化、そして集団が生み出すエネルギー。物理的な熱から心理的・社会的な熱量までを横断し、写真によって可視化していきます。 本号には、Kaishu Iidaよる《祝祭劇場》シリーズも収録。演劇的かつ儀礼性を帯びたイメージ群が、「HEAT」というテーマを個人的な身体感覚から集団的な祝祭空間へと拡張します。静かな親密さと、張り詰めた空気、そして祝祭の高揚。その振幅が一冊の中で有機的に展開されます。インタビューはTaikou Kaneda (Bong Sadhu). 320ページに及ぶボリュームは、写真集のように構成された編集設計。 異なる紙質(グロス紙、ニュースプリント、非塗工紙)を組み合わせたスイス装によって、触覚的な体験も含めた「熱」を体感できる仕様となっています。 サイズ:167 × 240 mm ページ数:320ページ 製本:スイス装 紙:グロス/ニュースプリント/非塗工紙の組み合わせ エディション:通常版/ヒートリアクティブカバー仕様(特装版あり) Comment “熱”は目に見えない。しかし、写真はそれを空気として写し取ることができる。 FAR–NEAR Vol.6は、親密さと緊張、儀式と身体性、そのあいだに漂う温度を編み上げた一冊です。現代写真の現在地を体感できるエディトリアルとして、コレクションにもふさわしい内容となっています。
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ishinoko Festival Cook Book 2024
¥2,500
『ishinoko』は山々に囲まれた石川県・滝ヶ原で創出してきた、コミュニティ、自然との調和、創造的な表現を、音楽、食、アートの3つの分野を通じてお祝いする祭典となっている。滝ヶ原エリアの地域住民と国内外から集まった若きクリエイターやアーティストが一体となり、人口流出により衰退した滝ヶ原の伝統的な祭りを再定義する実験的な試みでもあります。 ------------------ その料理部門として、昨年度のフェスティバルに参加した全シェフのレシピ集の公式クックブックの取扱いを始めました。Bong SadhuメンバーのMikito Hyakunoもこのフェスティバルにイベント撮影として参加しています。 この本の収益は、毎年ishinokoフェスティバルのishinoko kitchenの企画・制作に役立てられます。ishinokoキッチンは、そのささやかな始まりから、美食と文化の交流の場となってきた。毎年招待されるシェフたちは、生産者訪問や採集ツアーを通して、この地域ならではの旬の食材について学び、地元の食材とシェフ自身の経験を織り交ぜて作られた料理を食べることで、日本の里山文化への理解を深めています。ishinoko kitchenは、一見異なる食文化や食習慣を共有することで、ダイナミックでありながら壊れやすい生態系の中で、人間であることの意味を相互理解する糧になると信じています。 The official 2024 ishinoko festival cook book is available. Our co-founder of Bong Sadhu member : Mikito Hyakuno is also participated as one of a photographer. The proceeds of each book goes toward the planning and creation of ishinoko kitchen at ishinoko festival each year. From its humble beginnings, ishinoko kitchen has been a platform for gastronomic and cultural cross-pollination. Chefs invited each year learn about the unique, seasonal ingredients of this area through producer visits and foraging excursions, and diners gain a deeper understanding of Japanese satoyama culture by consuming the dishes created from the mixing of local ingredients and chefs' own experiences. ishinoko kitchen believes that by sharing our seemingly different food cultures and practices, we feed a mutual understanding of what it means to be human within our dynamic yet fragile ecosystem. 3 days / 13 chefs 110 pages of stories, recipes, and images / A5size
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Turning Frozen Yesterdays into Fluid Now… Or How to Intervene in the Frayed Fabric of a Sequence in Morocco’s Cultural History
¥3,200
「凍った過去の昨日を流動する現在、へ・・・・・・あるいは、モロッコ文化史のほころびた織物にどのように介入するか」このエッセイは、モロッコの文化史のある一幕ー 二人の人類学者の出会いと、彼らの民衆芸術および伝統的な工芸品へのアプローチが交差する歴史ーを再考するものである。本エッセイは、キュレーターであるファティマ=ザハラ・ラクリッサによって開催された同名の展覧会(キュラトリアル・プロジェクト「School of Casablanca」〔カサブラン力:2024年11月11日~12月31日/ベルリンのifa ギャラリー:2024年2月16日~5月12日〕)に付随するもので、KWインスティテュート・フォー・コンテンポラリー・アート(ベルリン)およびシャルジャ・アート・ファンデーション(シャルジャ)が、ThinkArt(カサブランカ)、Zaman Books & Curating (パリ)、ゲーテ・インスティトゥート・モロッコと協働して立ち上げた。このエッセイおよび併設の展覧会は、カサブランカ美術学校によって刊行された隔年誌 Maghreb Art(編集は、アーテイストのファリド・ベルカヒア〔1934-2014〕、イタリア人美術史家のトニ・マライーニ〔1941-〕、オランダ人類学者のベルト・フリント[1931-2024]、そしてアーティストでありアートディレクターでもあったモハメド・ムレヒ〔1936-2020))の現代的な受容に焦点を当てている。同誌は、3号のみ刊行された美術学校のジャーナルである。 Turning Frozen Yesterdays into Fluid Now… Or How to Intervene in the Frayed Fabric of a Sequence in Morocco’s Cultural History Fatima-Zahra Lakrissa 本書は、モロッコの文化史を「連続した物語」としてではなく、断裂と編集の集積として再検討する批評的プロジェクトです。 Fatima-Zahra Lakrissaは、アーカイブ、装飾モチーフ、工芸、視覚資料を横断しながら、植民地主義以後に編成された文化的ナラティブの構造を読み解きます。タイトルにある “intervene(介入する)” という語が示す通り、本書は歴史を記述するのではなく、歴史の編成そのものに働きかける実践として構成されています。 「凍りついた昨日」とは、固定化され制度化された歴史像を指します。それに対して「流動する現在」とは、再読・再配置によって意味を変化させうる歴史の現在性です。本書は、ほころび(frayed fabric)という比喩を用いながら、文化史を均質な布ではなく、継ぎ接ぎと断裂を含む構造体として提示します。 図版とテキストのレイアウトは、単なる補助関係ではなく、視覚と言語が相互に批評装置として機能する構成。アーティストブックでありながら、ポストコロニアル理論、視覚文化研究、記憶研究の問題系と接続する内容となっています。 歴史を保存するための本ではなく、 歴史を再編集するための本。 文化史、アーカイブ研究、ポストコロニアル批評に関心のある読者に強く推薦できる一冊です。
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オアハカの動物たち - 大福書林
¥2,750
VINTAGE OAXACAN WOOD CARVING 著:岩本慎史 写真:安彦幸枝 メキシコ南部・オアハカ州で生まれた木彫りの動物たち。その初期ヴィンテージ作品を蒐集し、記録した一冊です。 本書で紹介されているのは、1950〜60年代頃に制作されたオアハカン・ウッド・カーヴィング。マチェテ(山刀)で荒々しく削り出されたフォルム、釘で留められたパーツ、そして年月とともに褪色したアニリン染料の色彩。どれもが素朴で力強く、手仕事の痕跡をそのまま残しています。 牛なのか犬なのか判然としない造形、どこか愛嬌のある表情、不揃いなバランス。それらは洗練とは異なる、土地の空気と作り手の身体性がそのまま立ち上がるような存在感を持っています。 本書には約130点のヴィンテージ作品をフルカラーで収録。写真家・安彦幸枝による丁寧な撮影を通して、一点一点の質感や色の揺らぎまで感じ取ることができます。また、日本の民藝運動を支えた濱田庄司、堀内誠一、柚木沙弥郎、柳宗理、山本教行らが愛蔵した作品も紹介されており、日本の民藝とオアハカのクラフトが響き合う背景も見えてきます。 単なる工芸カタログではなく、 「もの」が生まれた時間と土地を写し取るビジュアルブック。 民芸やフォークアート、クラフト、プリミティブな造形に関心のある方におすすめの一冊です。
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世界の民芸玩具 - 大福書林
¥3,300
世界の民芸玩具 日本玩具博物館コレクション 写真:高見知香 本書は、日本玩具博物館のコレクションを基盤に、世界各地の民芸玩具を収録したビジュアルブックです。 玩具は子どものための道具であると同時に、地域社会の美意識、宗教観、身体感覚を反映する文化的装置でもあります。木、土、布、紙といった身近な素材から生まれた造形は、洗練よりも必然性に支えられ、土地ごとの色彩や象徴体系を体現しています。 本書は、そうした民芸玩具を単なる懐古的な工芸品としてではなく、「生活の中で機能してきた造形」として提示します。祝祭、祈り、豊穣、厄除け――玩具は遊びの領域を超え、共同体の精神文化と接続してきました。 写真は、過度な演出を排し、物そのものの存在感を正面から捉えています。ひび割れた彩色、素朴な表情、アンバランスなフォルム。その不均衡こそが、工業化以前の身体的な制作行為を伝えます。 近代化の過程で失われつつある民衆の造形感覚。 本書はそれらを資料として保存するだけでなく、現在の視点から再読するためのアーカイブとして機能します。 民藝、フォークアート、文化人類学、視覚文化に関心のある読者にとって、資料性と視覚的魅力を兼ね備えた一冊です。
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家の神さま - 大福書林
¥3,300
本書『家の神さま』は、日本の民俗信仰における「家内神(やないしん)」の体系を通して、住空間と信仰の関係を考察する一冊です。 かまど神、荒神、井戸神、屋敷神―― これらは地域ごとに名称や性格を異にしながらも、共通して「家」という私的空間を守護する存在として位置づけられてきました。本書では、各地の事例や史料を参照しながら、家内神の成立背景、機能、変遷を丁寧に整理しています。 家の神は単なる迷信や習俗ではなく、 火・水・土地といった生活基盤に対する畏れと管理の思想を内包しています。すなわちそれは、災厄の回避、家族の繁栄、空間秩序の維持といった実践的目的を担う信仰装置でもありました。 また、近代化以降の住宅構造の変化や都市化の進行に伴い、家内神の信仰がどのように変容・縮小していったのかについても触れられ、住環境の変化と宗教実践の関係性が浮き彫りにされます。 本書は民俗学・宗教学・住居史の交差点に位置し、「家」という最小単位の空間から、日本人の世界観を読み解く試みです。 民俗信仰研究に関心のある方、 日本文化の基層を探りたい方、 住空間と宗教実践の関係を体系的に理解したい方におすすめの一冊です。 国宝や重要文化財になるような豪華絢爛な仏像ではなく、仏師ではない人々の手によって彫られた、知る人ぞ知る貴重な民間仏コレクション。畏怖よりはほほえましさが先に立つ、どこかとぼけた味わいの、素朴でのびやかな神仏145点。主に江戸時代以降、昭和初期までの庶民の祈りの対象を収録しています。写真家西岡潔によって撮り下ろし。飾って来福! デザイン:軸原ヨウスケ(COCHAE)
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TAMASHA by Abhishek Khedekar
15%OFF ¥5,865
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インド人アーティスト、アビシェーク・ラジャラム・ケーデカール(Abhishek Rajaram Khedekar)の作品集。第一回「Publishing Performance residency and book award」を受賞した作者は、彫刻、コラージュ、リアプロプリエーションを用いて、インドの農村の労働者たちの光景に感じる共感覚を捉えた。 実験的なドキュメンタリー/フィクションである本作の制作にあたり、1800年代にさかのぼる歴史を持つ、ダンス、音楽、ビジュアルアートを融合した民族舞踊「タマシャ(TAMASHA)」を演じる100人のダリット(不可触民)の「家族たち」からなる遊牧民の一座を追いかけた。独立後のインドで農村に伝わってきた舞踊や歌が廃れると同時に、タマシャもまた社会的な烙印を押され、二極化され、零落していった。マハーラーシュトラ州のあちこちを旅して制作された本作は、アーカイブ資料、コラージュ、ドキュメンタリー写真、パフォーマンス、サウンド、動画を用いた多種多様な芸術的手法を駆使して、インドの社会文化的構造の複雑さを深く掘り下げている。 実験的なビジュアルナラティブからなる作者のブリコラージュは、限られたもので何とかやっていく作者の舞台が成す飾らない姿勢を、歌、コミュニティ、表現のユニークな美学へと昇華させ、現代インドにおけるタマシャの伝統の位置づけを示している。 作者は、写真とパフォーマンスの接点に焦点を当てたアーティストレジデンシーおよび出版物に贈られる「パブリッシングパフォーマンス2022」の受賞者である。本作は、イタリアのスポレートにある「マーラー&ルウィットスタジオ(Mahler & LeWitt Studios)」でのアーティスト・イン・レジデンスにて、版元であるLoose Jointsが編集、デザイン、出版を手掛け、作品集として制作された。 published by LOOSE JOINTS
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Hippies Lightning Bears by Dan Cook
¥7,500
ヒッピーの起源の物語と、発見された写真たちをまとめたアーカイブ本。ヒッピーカルチャー好きにはたまらない1冊。 ヒッピー好きによる偏愛ブック。限定27部の激レア本。 本文最終ページ訳 「みんなが私たちをあざけるだろうことはわかっている。私が見たものについてそうだったように。あの恐ろしい悲劇に笑った。でも、あの出来事が私たちを襲ったのだとわかっている。大地を震わせる音と、目もくらむような、青白いエネルギーの無秩序な雷は本物だった。私たちは事実として知っている。ダニーも知っている。神があの雷を放つとか、運命は人をからかうのが好きだと言う人もいる。15ヤード以内のあの雷は、私の目が見えなくなった顔にニヤリと笑ったので、運命がすべてを支配していることを思い出させた。運命は私たちを笑った。そして今、私たちは恐怖を知った。でも、私たちは笑っていない。電気はついているのに電気が消えたから笑っているのではない。」 published by sun (NY)
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「Book Book」 by Hyon, Myungah, Chang Yuchen
¥5,500
わかりやすくてシンプルで魅力的な製本ガイド『ブックブック』は、シカゴを拠点とするアーティスト兼教育者ミョンア・ヒョン著、ニューヨークを拠点とする教師兼アーティストのチャン・ユチェン作・イラストによる、製本入門書です。手製本でこれからzineやアートブック、書籍を作りたい作り手の為のビジュアルでわかる製本ブックです。 初版2017年、現在第5版となる『Book Book』は、持ち運びやすく、製本方法を学ぶための分かりやすいガイドです。図解入りの解説書は、紙の繊維方向や面付けから、紙の折り方や裁断方法まで、本の基本を丁寧に解説します。製本の種類には、無線綴じ、アコーディオン綴じ(蛇腹綴じ)、パンフレット綴じ、長辺綴じ、平綴じ、和綴じなど様々な綴じ方(四つ穴綴じ、貴石綴じ、べっ甲綴じ、麻の葉綴じ)が含まれます。Book Bookには、本に加えて、ブックボード用の穴あけ用クレードルも付属し、プラスチックの巾着袋がついています。 A straightforward, simple and utterly charming guide to bookbinding! Book Book is an instruction book of intro-level bookbinding, written by Myungah Hyon, illustrated and edited by Chang Yuchen. Contents: introduction to tools and paper folding and cutting from rectangular paper pamphlet stitch perfect bound book accordion book throw-outs stab-bindings (Japanese 4-hole, noble binding, tortoise-shell binding, hemp-leaf binding) long-stitch binding flat back case bound book 1st edition 2017, Now in its fifth edition, Book Book is a portable, uncomplicated guide to learning how to bind books. Written by Myungah Hyon and illustrated by Chang Yuchen, the diagrammatic instruction book walks readers through the basics of books, from grain direction and imposition to folding and cutting paper. The types of bindings covered include perfect bound books, accordion books, pamphlet stitch, long stitch binding, flat-back casebound books and several stab bindings (Japanese four-hole, noble binding, tortoise-shell binding, hemp-leaf binding). Alongside the book, Book Book also includes a book-board hole-punching cradle. All the pieces are housed in a plastic drawstring bag. Myungah Hyon is a Chicago-based artist and educator. She is an adjunct professor in the Department of Printmedia at the School of the Art Institute of Chicago. She has extensive experience teaching diverse traditional and innovative bookbinding techniques. She was an artist in residence at Roger Brown, Kala Art Institute, Buinho and Datz Museum. She has received Faculty Enrichment Grants from SAIC and the Peter Williams Award from OxBow. Chang Yuchen is a New York–based teacher and artist. She was an artist in residence at Smack Mellon, Asymmetry Art Foundation, MASS MoCA, the Museum of Art and Design and the Robert Blackburn Printmaking Workshop. She is the recipient of a Poetry Project Curatorial Fellowship and a Luminarts Fellowship, among others. published by DREAMER Fty, China, 28 x 16 cm, a hole-punching cradle is included in each book
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THE FARM AT BLACK MOUNTAIN COLLEGE by David Silver
25%OFF ¥5,775
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アメリカを拠点に活動する環境学専門家であるデヴィッド・シルヴァー(David Silver)の作品集。「ブラック・マウンテン・カレッジ(Black Mountain College)」の農場の発展と衰退を記録した一冊であり、2024年9月から2025年3月までノースカロライナ州の「ブラック・マウンテン・カレッジ美術館+アート・センター(Black Mountain College Museum + Arts Center)」で開催された展覧会に伴い刊行された。 「ブラック・マウンテン・カレッジ」は、20世紀における創造的な異端児の卵が溢れる「源泉」であった。1933年の創立以来、23年の輝かしい歴史の中で、ノースカロライナの片田舎にあるこの小さなリベラル・アーツ・スクールは、アニ・アルバース(Anni Albers)、ヨゼフ・アルバース(Josef Albers)、ルース・アサワ(Ruth Asawa)、ジョン・ケージ(John Cage)、マース・カニングハム(Merce Cunningham)、ウィレム・デ・クーニング(Willem de Kooning)、バックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)、レイ・ジョンソン(Ray Johnson)、チャールズ・オルソン(Charles Olson)、M. C. リチャーズ(M. C. Richards)など、著名なアーティストやのちに有名になった作家、先見の明ある人々を惹きつけ、その活躍はこれまで何度も語り継がれてきた。 本作は、「ブラック・マウンテン・カレッジ」を全く異なる視点で探る。農場は、この場所にとって不可欠であった。大恐慌と第二次世界大戦の間に極めて重要な糧を提供し、自給自足、集団生活、共同作業の実験場として機能した。しかしそれこそが、最も貴重かつ不安定な要素であった。1930年代に学内農場を設立し、1940年代にはより良い農場を作り、そして1950年代にそのすべてが崩壊するのを見届けるまで、反逆的な学生、教授陣、農民たちの姿を、綿密な独自の調査を元に追う。これまでほとんど描かれることのなかった「ブラック・マウンテン・カレッジ」の新たなキャストたちに出会い、掘り下げ、彼らの農業における冒険を通じ、楽観的なコミュニティ形成から本質が朽ちて様々な不足に陥るまで、数十年にわたりそこで一体何が起きたのかを明らかにする。 本書を読むことで我々は、この場所の神話と驚くべき現実の中で「ブラック・マウンテン・カレッジ」の形成に貢献した、この土地において努力を重ねた素晴らしい人々に出会うだろう。 A record of the rise and fall of the BMC farm that foregrounds the voices of a new cast of characters. Black Mountain College (BMC) was a wellspring of 20th-century creative unorthodoxy. From its founding in 1933 and over its celebrated 23-year history, the small liberal arts school in rural North Carolina attracted a remarkable number of famous and soon-to-be famous artists, writers and visionaries including Anni and Josef Albers, Ruth Asawa, John Cage, Merce Cunningham, Willem de Kooning, Buckminster Fuller, Ray Johnson, Charles Olson and M.C. Richards. The exploits of these BMC cultural luminaries have been recounted time and time again. David Silver’s fascinating new book offers a very different perspective. The farm was vital to BMC. Throughout the Depression and World War II it provided vital sustenance, while serving as a testing ground for self-sufficiency, communal living and collaboration—the most precious and precarious ingredient at the college. Through deep original research, The Farm at Black Mountain College follows renegade students, faculty and farmers as they establish a campus farm in the 1930s, build a better farm in the 1940s and watch it all collapse in the 1950s. We meet a new cast of BMC characters whose stories have seldom, if ever, been explored, and whose adventures in agriculture illuminate what exactly happened at BMC across the decades, from optimistic community building to its plunge into substance-addled scarcity. In these engrossing pages, we encounter the extraordinary folk whose endeavors on the land helped shape the Black Mountain College of myth and extraordinary reality. by David Silver softcover 240 pages 178 x 235 mm color, black and white 2024 published by ATELIER ÉDITIONS published by BLACK MOUNTAIN COLLEGE MUSEUM + ARTS CENTER
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The Form of the Phonograph Record b/w Curves of the Needle Hektor Rotweiller: Spirals 2
15%OFF ¥2,550
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本書はレコード盤と針の動きとの関係性についての研究が、目を引くグラフィックと共にまとめられた一冊。赤、黒2色リソグラフプリント。 蓄音機レコードの形状/白黒と針の曲線 edited by Jack Henrie Fisher legal half 24 pages black and scarlet risograph edition of 200 2024 Published by other forms
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BLUE & OTHER COLOURS: WITH HENRI MATISSE by Henri Matisse
10%OFF ¥3,240
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フランス人アーティスト、アンリ・マティス(Henri Matisse)の作品を用いて、1〜3歳向けに作られた絵本形式のボードブック。アンリ・マティスの切り絵作品(CUT-OUT)が描く抽象的な表現で色を学ぶ、創造力に満ちた読み聞かせ形式の一冊。 「青とほかの色たち」と名付けられた本書は、1ページにつき1つずつ作品を掲載し、青から始まり、また青に戻ってくるというおなじみの繰り返し構成で、アンリ・マティスのパレットを通して子どもたちに色を学んでもらう。各ページで描かれた作品の形、奥行き、大きさが異なることで、ページをめくるごとに読者の興味を惹きつける。テキストは会話が生まれてくるような親しみあふれる解説で構成されており、読むという体験を豊かにする。 アンリ・マティスの革新的な色彩の使い方は、多くの世代にわたってアーティスト達にインスピレーションを与えてきた。氏が「ハサミを使った絵画」と表現した手法である「CUT-OUT」は、絵の具を塗った紙を切り抜いて作ったコラージュ作品であり、20世紀で最も讃えられた作品のひとつとなった。 これまでになかった形式の絵本である本書を通して、読者は色を学ぶだけでなく、美術にも親しむ経験も育まれていくだろう。 この読み聞かせボードブックシリーズは、世に広く知られ評価されてきた芸術家たちによる名作を用い、幼い子ども達に向け優れた学習の場をもたらすよう作られている。各ボードブックはそれぞれコンセプトを持ち、厳選された美しい芸術作品を通して遊びながら学ぶことを目指している。ウィットに富んだ会話形式を使った解説、テーマとなっている芸術家について語られるテキスト「about the artist」が添えられ、より豊かな体験へと導くだろう。 このシリーズは本書のほかに、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)、エルズワース・ケリー(Ellsworth Kelly)、アレクサンダー・コールダー(Alexander Calder)、ヨゼフ・アルバース(Josef Albers)の作品を用いたバージョンも刊行されている。 Henri Matisse’s abstract cut-outs are used to teach colours in this innovative read-aloud board book. Blue & Other Colours takes children through Henri Matisse’s colour palette, one artwork per page, beginning with blue and returning to it as a familiar refrain throughout. The variance of shapes, depth, and scale of the shapes on each page will keep readers engaged, while the text enriches the reading experience with relatable commentary that encourages conversation. Henri Matisse's innovative use of colour has inspired generations of artists. His cutouts – collages made from shapes cut from painted paper in a process he described as ‘painting with scissors’ – have become some of the most admired works of the last century. Through this groundbreaking book, readers will not only learn their colours, but also grow familiar with fine art. Each title in this must-own series of artful read-aloud board uses masterpieces by celebrated artists to teach one of the top early-learning concepts for toddlers. Each concept is explored playfully through a curated selection of beautifully reproduced artworks while the accompanying text enriches the experience with witty, conversational commentary and an ‘about the artist’ text. Companion books in this series feature the art of Pablo Picasso, Ellsworth Kelly, Alexander Calder, and Josef Albers. Age range: 1-3 years by Henri Matisse ISBN: 9781838669577 board book 30 pages 204 x 178 mm color 2025 published by PHAIDON
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SQUARES & OTHER SHAPES: WITH JOSEF ALBERS by Josef Albers
¥3,600
ドイツ人アーティスト、ヨゼフ・アルバース(Josef Albers)の作品を用いて、1〜3歳向けに作られた絵本形式のボードブック。 本書は1ページにつき1つずつヨゼフ・アルバースの色鮮やかな幾何学図形の作品を紹介する。正方形から始まり、また正方形に戻ってくるというおなじみの繰り返し構成で、幼い子どもたちがさまざまな幾何学図形に親しみをもって触れられる作りになっている。 生き生きとした形のバリエーションが本の視覚的な豊かさを高め、添えられたテキストは親しみやすく心を魅きつける解説で満ち、読み進めるうちにディスカッションが思わず始まってしまうだろう。 ヨゼフ・アルバースは20世紀におけるモダニズムの最も偉大な先駆者であり、画期的とも形容できる絵画シリーズ「正方形讃歌(Homage to the Square)」、美術教育における傑作著書『配色の設計(The Interaction of Color)』が代表作としてよく知られている。画家であるだけでなく、教師、作家、理論家でもあり、本書では子どもたちが学ぶべき最も重要な概念のひとつである「形」を伝えるべく、大きな影響力を持ってきたヨゼフ・アルバースの芸術作品が用いられている。 この読み聞かせボードブックシリーズは、世に広く知られ評価されてきた芸術家たちによる名作を用い、幼い子供達に向け優れた学習の場をもたらすよう作られている。各ボードブックはそれぞれコンセプトを持ち、厳選された美しい芸術作品を通して遊びながら学ぶことを目指している。ウィットに富んだ会話形式を使った解説、テーマとなっている芸術家について語られるテキスト「about the artist」が添えられ、より豊かな体験へと導くだろう。 このシリーズは本書のほかに、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)、アンリ・マティス(Henri Matisse)、エルズワース・ケリー(Ellsworth Kelly)、アレクサンダー・コールダー(Alexander Calder)の作品を用いたバージョンも刊行されている。 Squares & Other Shapes uses the vivid artworks of Josef Albers to guide children through a wide range of geometrics, one artwork per page, beginning with squares and returning to them as a familiar refrain throughout. The variations between the vibrant shapes add to the book’s visual richness, and the accompanying text provides a relatable and engaging commentary that will encourage discussion. Josef Albers was a leading pioneer of 20th-century Modernism, best known for his Homages to the Square paintings, and his publication Interaction of Color. Albers was a teacher, a writer, a painter, a theorist, and, in this groundbreaking book, his influential art is used to teach shapes, one of the most important concepts for young children to learn. Each title in this must-own series of artful read-aloud board uses masterpieces by celebrated artists to teach one of the top early-learning concepts for toddlers. Each concept is explored playfully through a curated selection of beautifully reproduced artworks while the accompanying text enriches the experience with witty, conversational commentary and an ‘about the artist’ text. Companion books in this series feature the art of Pablo Picasso, Henri Matisse, Ellsworth Kelly, and Alexander Calder. by Josef Albers board book 30 pages 178 x 204 mm color 2025 published by PHAIDON
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J: Jolanda Wijdevene
10%OFF ¥3,780
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オランダの印刷レーベル・リソグラフスタジオのExtra Poolで制作された本書は、アーティストのJolanda Wijdevenが作った、紙の切り絵によって構成されており、バラバラなページサイズにカラフルな印刷が施されています。 さまざまな種類の動物や人物がモチーフとなり、時には遊び心のある、時には神秘的な雰囲気で現れてきます。またこの本は、刺繍、手押し、エンボス加工のディテールが施された、完全DIYなスイス装となっております。 - 48ページ - リソグラフプリント
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PRABÉRIANS by Thomas Rousset
20%OFF ¥7,040
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PRABÉRIANS by Thomas Rousset ローザンヌとパリを拠点に活動するフランス人フォトグラファー、 トマ・ルセ(Thomas Rousset)の作品集。本書は、作者が幼少期を過ごしたフランスとスイスの国境にある農村プラベールを舞台に、田舎暮らしの信仰的・儀式的側面を考察する。 作者は、12年以上にわたり実家がある村のあらゆるところを掘り下げて、そこに住む人々のシュールかつ愛情のこもったドキュメンタリー・フィクションを制作した。小農村落が時代に取り残される、または消滅の危機に瀕しているような中、作者はプラベールを幻想的で幻覚的な世界へと導き、親密なポートレートや村の日常生活の観察の中に、不条理の瞬間を創り出している。 プラベールの仲間たちとの共同制作活動において、作者は日々の農業生活の厳しい現実に対して、コミュニティを団結させ、結束させる農村に深く根付いた風変わりな伝統や、堂々と社会に沿わない部分に焦点を当て、制作に取り組んでいる。作者は、このような誇張されたシナリオを、印象的な風景や自然な描写のポートレートと混ぜ合わせ、土地と住民の中に閉じ込められた創造的な可能性や、仕事と遊び、厳粛さと喜びの間に垣間見られる「日々の踊り」の存在をほのめかしているのである。 published by LOOSE JOINTS
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AFROSONICA: SOUNDSCAPES
¥5,500
アフロソニカは、2025年にジュネーブ民族学博物館(MEG)で開催される展覧会に合わせて開発された学際的なプロジェクトです。書籍とレコードで構成され、批評的、芸術的、そして感覚的な視点を通して、アフリカとアフロ・ディアスポラのサウンドを探求しています。書籍には、アーティスト、学者、ミュージシャンによるエッセイ、対談、視覚作品を収録し、西洋中心の博物館学と民族音楽学へのアプローチに異議を唱えています。分散化された物語を通して、遺産、テクノロジー、そして未来主義と関わる新しい方法を提案しています。レコード「アフロソニカ – サウンドスケープ」には、KMRU、ミドリ・タカダ、ヤラ・メカウェイ、ンチェペ・ツェケレ・ボパペ(モ・ラウディ)による委嘱作品が収録されています。彼らはサウンドアートを通して、美術館のコレクションを再活性化し、記憶、アイデンティティ、そしてディアスポラの軌跡の繋がりを探求しています。これら 2 つのオブジェクトを組み合わせることで、音がどのように歴史を伝え、疑問を投げかけ、再想像できるかについての多声的かつ批判的な考察が提示されます。 歴史的かつ批評的な視点からグローバリゼーションの輪郭を探求し、創造的に浮き彫りにし、音楽から建築まで、様々な主題や分野を探求しているFlee Projectのレーベルから、国際的に知られた民族音楽学者ルーマニアのコンスタンティン・ブライロイウによって設立され、18000以上の録音をアーカイブしている民族音楽アーカイブ(AIMP)が現在のサウンドアーチストとコラボレーション。EDITION MEGOからもリリースしているケニア出身のKMRU、エジプトの電子音楽アーチストYara Mekawei、モン属音楽にアプローチした日本の実験音楽の重要パーカッショニストMidori Takada、南アフリカの民族音楽の研究者MO LAUDIによる作品。 ジュネーブ民族学誌博物館 (MEG) 所蔵のポピュラー音楽インタナショナル・アーカイブ(AIMP)と、高田みどり、エジプトの電子音楽アーチストYara Mekaweiなどの現代のアーチストとのコラボレーションを試みたアルバム。FLEEからバイナル、CDリリースもある。 published by MEG & FLEE
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Love Letters / Karel Martens
¥4,500
カレル・マルテンスは、オランダのグラフィックデザイナー、教育者、アーティスト。 インディペンデント精神あふれる実験的な作品は、グラフィックや印刷の根源的な可能性を再発見することができる。本書は、カレル・マルテンスが1962年から1963年にかけて、恋人ルースに宛てて送った46通の手紙の封筒を収めた一冊。 すべての封筒は、印刷インクとスプーンという最小限の手段を用い、彼自身の手で一点一点制作されたもの。軍役中、プリンス・ヘンドリック兵舎内の厚生部隊の製図室に配属されていたマルテンスは、その限られた環境の中で、密やかな愛情と創造性を封筒というかたちに託した。軍務の傍ら、「軍務の話は口外するな、敵が聞いている」といったプロパガンダ・ポスターをデザインする任務も担っていた彼の、もうひとつの顔がここにある。 本書は、公共と私的、制約と自由、美と感情の交差点に立ち現れる、グラフィックデザインの原点とも呼べる記録である。ブックデザインもマルテスによるもの。 published by Roma Publications
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MADELINE CASS: AN INDEX OF BOTANICAL DESIRES “NOTES ON TOUCH”
¥6,500
本書はカンザスシティの使われなくなった温室の中で見つかった、園芸・農業に関する百科事典から引用された一冊。2011年にその本を見つけた著者は、農業というそれまで彼女にとって未知であった分野を、偶然的なきっかけで知ることとなった。探究へのプロセスを大事にし、この分野にのめり込んだ彼女は、自分と同じよう、多くの人のキッカケとなってほしいという思いから本書を制作した。
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SPACE CAN… by Augustas Serapinas
15%OFF ¥5,610
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リトアニア人アーティスト、アウグスタス・セラピナス(Augustas Serapinas)の作品集。 スイスの Kodoji Pressより出版。 『Space Can』のタイトルは、本書の随所に散りばめられた空間に関する作家のステートメントから取られています。ページをめくる読者は、消えゆく建築、保存と破壊、実用と装飾、そして全体と断片について、瞑想に耽ることになります。虫に食われた梁の残骸が、それが採取された建物全体を包み込むように、本書は展覧会と進行中の芸術活動の両方を凝縮しています。 本書はセラピナスの空間に対する芸術的アプローチに焦点を当てています。ズオズのギャラリー・チュディで開催された最新の個展への深い洞察を提供し、彼の最も重要な展覧会の概要を提供します。 『Space Can…』は、2023年にエンガディン地方ズオズのギャラリー・チュディで開催されたアウグスタス・セラピナスの冬季展覧会の入り口と出口で始まり、終わります。セラピナスの展覧会は、中世のチェサ地区の空間を、異なるヴァキュラーの建物で満たしました。屋根板が石壁を覆い、Aフレームの屋根全体がギャラリーの一つを占め、巨大な交差梁で構成された構造物が、建物の最も高い空間で建物の梁と交差するようにそびえ立っていました。破壊される運命にあったリトアニアの建物から発見された要素は、芸術の文脈において彫刻、あるいは少なくとも建築的ではない何かとなりました。装飾的でありながら機能的なシャッターはレリーフ作品となり、陶器の窯はまるで空っぽの台座のようにぽつんと立っていました。セラピナスが本展で取り上げた建物は、消えつつある田舎風の建物で、ほとんど時代遅れになっています。スイスの建物では、使用されている木材や工芸技法がそれぞれ異なります。ある建物が丁寧に修復され、他の建物が解体されるのは、ほんの偶然に過ぎません。しかし、リトアニアの建物の部材をスイスのギャラリーに移設し、再構成することで、アーティストはそれらの建物に予期せぬ意味を伝えています。 この展覧会のタイトル「木と雪」は、この出版物の資料にも反映されています。この出版物は、白と未漂白の繊維を挟み込んだページに展覧会の記録を収録しています。同じ画像が異なる印刷方法で印刷されることで、読者は作品を二つの視点から捉えることができます。紛れもなく同じ作品でありながら、全く異なる印象を与えます。このように、この出版物は、作品を展示するための中立的な空間という概念と、作品の外観を記録する手段としての写真という概念の両方を揺るがしています。現実は、どちらの画像にも写っているものではなく、その中間にあるのです。 Space Can’s title is taken from the artist’s statements on space that punctuate the book. Paging through, the reader is party to a meditation on disappearing architecture, on preservation or destruction, on utility and decoration, and on whole objects and fragments. And if the remnant of a beam eaten by insects can encapsulate the whole building from which it was taken, this publication condenses both an exhibition and an ongoing artistic practice. Focuses on Serapinas’ artistic approach on space. It offers deeper insights into his latest solo exhibition at the Galerie Tschudi in Zuoz and provides an overview of his most important exhibitions. Space Can… opens and closes entering and leaving Augustas Serapinas’ winter exhibition at Tschudi gallery in the Engadin village of Zuoz in 2023. Serapinas’ exhibition filled the spaces of the medieval Chesa with buildings of a different vernacular. The shingles of a roof covered a stone wall, a whole A-frame roof occupied one gallery, and a structure assembled from massive, crossed beams rose up to meet the building’s own beams in the tallest space. Found elements from Lithuanian buildings that had been destined for destruction became sculpture – or at least something less architectural – in an art context. Decorative but functional shutters became relief works and ceramic ovens stood alone, akin to empty plinths. The buildings that Serapinas worked with in this exhibition are of a disappearing rural type, one which has largely become outmoded. They differ in wood used and the methods of crafts employed in the Swiss building; little more than a chance of fate allows one building to be carefully restored while others are dismantled. Nevertheless, by relocating the Lithuanian building parts and re-framing them in a Swiss gallery, the artist enables them to communicate unexpected significance. That exhibition’s title Wood and Snow is echoed in the publication’s material, which documents the exhibition on interleaved pages of white and unbleached fibre. The reader gains two perspectives on the objects when the same image is printed using distinct processes. It is unmistakably the same piece, yet appears quite different. Thus the publication undermines both the idea of a neutral space in which to exhibit objects, and photography as a means to document what an object looks like. Reality is not what we see in either image, but somewhere in between. -Publisher by Augustas Serapinas
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